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半ズボン

水曜日, 8月 18th, 2010

中世以前のヨーロッパには、服装による大人と子供の区別はなかった。

服装による区別があるとすれば、身分による区別で、貴族であれば大人も子供も貴族の服装をし、農民であれば大人も子供も農民の服装をした。

そもそも大人と子供の区別も曖昧で、酒場で労働する子供も見られた。

子供は大人の未熟な姿に過ぎなかった。

大人と子供の服装による区別が始まったのは、身分制度の解体が始まった17 世紀だった。

当時の大人たちは、子供に大人とは異なる価値観、「可愛らしい」「元気なもの」といった特別な存在として考えようとした。

そうした中で、半ズボンは子供らしさを引き立てる衣装として成立する。

1925年にハンガリーで発表された児童文学『ほんとうの空色』の終章でも、主人公の少年が半ズボンを卒業し、夢多き少年時代と別れを告げる場面がある。

また、フィリップ・アリエスは、「子供の誕生」の中で「私たちはと言えば、今や遅くまで子供扱いされる恥ずかしさの象徴としての半ズボンを、実に長い間穿いていた。」と語っている。

半ズボン=子供服という定義は疑わしいものがある。